Ziggy Films '70s

70年代アメリカ映画伝説 〜今も語りつがれる伝説のアメリカン・ニューシネマ〜
『バード★シット』『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』

1967年『俺たちに明日はない』が公開された時、タイムが表紙で“ニューシネマ――暴力、セックス、アート”と表現した事から始まったとされるアメリカン・ニューシネマは‘60年代前半、一時崩壊説まで飛び出していたハリウッド復興のきっかけとなり、以降多くの新感覚の作品が作られた。

一連の作品は、『卒業』『ワイルドバンチ』『イージー・ライダー』『明日に向かって撃て!』『真夜中のカーボーイ』『ひとりぼっちの青春』『M★A★S★H』『小さな巨人』『いちご白書』『ファイブ・イージー・ピーセス』  『愛の狩人』『断絶』『ラスト・ショー』など数多くの作品が製作されて“ハリウッド・ルネッサンスの再現“ともうたわれた。

そんななか、公開当時はなぜか評判にならず、興行面ではほとんど闇に葬りさられたが、今なお多くの映画ファンに語りつがれるカルト的な人気をもつ作品もある。公開時「また安っぽいバイク映画が現れた」と酷評された『イージー・ライダー』(‘69)が大ヒットしたデニス・ホッパーの『ラスト・ムービー』(‘71)やテレンス・マリックの記念碑的デビュー作『バッドランズ』(‘73)などが挙げられるが、『バード★シット』『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』もその型破りや独創性と斬新な想像力が結晶したアメリカン・ニューシネマ史に異彩を放つ作品である。

‘70年の『M★A★S★H』の世界的大ヒットで一躍注目を集めたロバート・アルトマンがその勢いでつくりあげた『バード★シット』(‘70)。『夜の大捜査線』でアカデミー編集賞を受賞したハル・アシュビー監督の『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』(‘71)である。

公開時“これが新しいハリウッドだ”(タイム誌)と評価された『バード★シット』は自由を求めて鳥に憧れ、いつの日か鳥のように空を飛ぶ事を夢見る少年ブルースターの奇想天外な物語が,アルトマン独特のアイロニー、ブラック・ユーモアとパロディで描かれている。狂気と笑いが現代社会を痛烈に風刺した狂騒コメディはアルトマン自ら「最も好きな作品の一本」と語っている。

『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』はハル・アシュビー監督の二作目の作品。こちらも主人公は少年で、自殺願望のハロルドと人生を謳歌する老婦人モードの出会いと別れまでが瑞々しい感覚で描かれたフアンタジーだ。

いずれも主演はバッド・コート。青春の痛みと哀しみ、おかしみを見事に体現している。繊細さと狂気を漂わせる少年ブルースターとハロルドが製作後40年を経て鮮やかにスクリーンに蘇る――

バード★シット ハロルドとモード

7月3日(土)より 『バード★シット』
7月17日(土)より『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』
新宿武蔵野館にて2作品連続ロードショー
その他、全国順次ロードショー 詳細はこちら

配給/日本スカイウェイ、アダンソニア    配給協力/コミュニティシネマセンター     宣伝/メゾン

「お問い合わせ/新宿武蔵野館」
TEL 03(3354)5670     http://shinjuku.musashino-k.jp